浮き沈み



目の前にある中学の時の校章とネーム

机の棚に置きっぱなしで

ほこりまみれのそれを手に取る。

あの頃は・・・

きっといちばん自分らしかったんだろう。

どこまでも傲慢で

良くも悪くも自信があった。

気位も高かった。

スポーツは全般的に出来なかった(水泳とスキーは例外)が

勉強と歌はそれなりにできると思っていた。

真面目にいっしょうけんめいにやれば

誰か(仏さまかな?)見ててくれて認めてくれる、

と信じていた。

そして、夢は叶う、と信じていた。

そう、すべては過去。

高校に入ってから

打ちひしがれて動けなくなった自分がいた。

使っているメアドのひとつに

I take pride in myself (私には自尊心がある)

を使っているけど

今の私のどこに気位があるのだろうか。

すべてにおいて自信を失ってしまったので

謙虚にならざるを得なかった。

真面目にやっても結果は出ない・・・。

親や先生には刺されるようなことばかり言われて・・・。

・・・その他いろいろなことですり減っていった。

気ばかりが病んでいった。

病は気から、というんだろうか、

体調もくずれていった。

中学の時の私は

この校章とネームのように

ほこりにまみれて消えてしまっている。

春から大学に行く。

なんの夢も持たなくなったかわりだろうか

普通にいきていこうと思うようになった。

どうしても普通が苦痛なら

そのときは・・・。




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